2018.01.28

お墓は心の支え、我が身で感じた墓石の存在意義。

島根県松江市と出雲市にまたがり、日本百景や日本の夕日百選に選ばれるほどの景勝地である、宍道湖。なみなみと水をたたえた湖を目と鼻の先ほどの距離で眺めることができる立地にメモリーランド松江店があります。他府県に比べて平らな土地が少ないと言われるこの地のお墓事情、お客様の声や自分自身の環境で痛切に感じた供養の大切さについて、篠田店長にお話をうかがいました。

全国に広がるネットワークやグループ店からの情報を活かして、最先端のデザインや工法をご提案するメモリーランド西日本。地域ごとの伝統的なご供養形態にも対応し、それぞれのお客様にとっての最善をお届けすることを使命としています。

 

島根県は森林率が高く平地が少ないので、お墓は山の上や坂がきつい場所に多いとお聞きしました。歳を重ねるごとにお墓参りが大変そうですね…。

むかしむかしのお話になりますが、お城を建てる時にも山を削って建てたと聞いたことがあるくらい平地が少ない地域なんです。景観的には峰々のシルエットが美しく、とても素敵な景色なのですが、道が狭く起伏の激しい山の上にお墓を建てられていることも多く、お客様からも「お参りが大変なのよ」というお声をお聞きします。松江地域では一般的に、お盆時期の供養は控える習わしがあり、春彼岸と秋彼岸の時期のご供養に重きをおかれる方が多いのですが、真夏でなくても汗をかいたり足がきついなど、墓前に行くまでの道のりが困難だと、近年は「お墓の移設相談」でご来店されるお客様も増えています。

お墓の移設となると、お参りがしやすい場所というのが必須条件。山や坂が多い松江でこの条件を満たす立地と、ご先祖様が喜ばれそうな静かな場所は多くなさそうですね。

安心してご紹介できる場所はいくつかあるのですが、移設をご検討される場合にもメリットがあり、生前にご自身のお墓(寿陵墓)を建てられるお客様にも気に入っていただける立地としては「メモリー東出雲墓苑」が良いと思います。松江は民間霊園が少ない地域ですが、地方の民間霊園にはめずらしく週三日(月・水・金)は管理者が駐在され、清掃・整備をしてくれます。民間霊園は宗派も問いません。草の手入れはもちろん、献花が倒れていたら直してくれるため、お墓のまわりが荒れたままになることはありません。水道も各エリアの要所要所に配置されているので便利ですよ。少し登った場所になりますが駐車場が広いので混み合うこともなく、マイカーやタクシーでもアクセスしやすいです。

メモリー東出雲墓苑

メモリー東出雲墓苑

 

管理人がおられる霊園は任せておける安心感がありますよね。建立時や移設時に感じる民間霊園のメリットというのは具体的にどんなことですか?

松江には墓石規制というものがあり、公営の霊園では建ぺい率や高さなどの制限があります。特に移設の場合は、建ぺい率が厳しいと今までの形状では建てられず、墓地の区画内にスペースはあるのに墓石を縮小しないといけないという事態になってしまいます。民間霊園であるメモリー東出雲墓苑なら、建ぺい率や高さを気にすることもなく契約された区画内で自由設計が可能です。「現状のお墓のまま移設することができたので、ご先祖様に悲しい思いをさせることなくお墓参りもしやすくなった」というお声をいただくと、ご紹介して良かったと安堵しますね。

 

景観や自然環境など、まわりの環境はいかがですか?

星上山が見渡せる静かな場所にあり、池に映り込む木々の自然の美しさや緑の豊かさに心が和む場所です。目に見える景色だけではなく、池に訪れる鳥たちが木々にとまり、歌うように鳴く声でも四季の移り変わりを感じられるんです。メモリー東出雲墓苑には松江で初となる永代供養塔でのご供養もお受けしています。永代供養で納骨された方は足が遠のきがちになることが多いのですが、「ここは景色も良くて癒される」と頻繁にお参りに来られるご家族が多いんです。この場所に満足していただけている嬉しい思いと同時に、家族に会える機会が増えるご先祖様もきっと喜んでくださっているだろうと感じています。

メモリー東出雲墓苑

松江でも永代供養は増えてきているんですか

 

 

立地の不便さや老朽化、継承問題などで移設を考えられる際に、永代供養という選択肢も増えています。また「子供家族が遠くに住んでいる」「お墓の継承者がいない」方も、この環境が気に入って生前購入される方もおられました。実際、今ご契約されている方の約半分は生前購入です。ご夫婦で並んだ銘板の名前を見て、「これで安心ね」と微笑まれていたのが印象に残っています。終活のメリットは自分の安らげる場所を自分の肌で感じて選べるところだと思うので、素晴らしい人生の幕引きのために、メモリーランドがお力添えできればと思います。2017年12月から松江市ではエンディングノートの発行をスタートしました。こういったことから、いままで興味が薄かったけれど葬儀や供養について考える機会が多くなったという方も増えたように感じます。

 

メモリー東出雲墓苑

 

篠田店長は多様化する供養や、お墓の存在意義についてどうお考えですか。

 

最近はいろいろな形式の葬儀や供養が増えていますよね。代々墓が当たり前だった昔と今ではライフスタイルの変化もありますし。経験からの気持ちですが、私個人としてはいつでも自分の家族にだけ手を合わせられる墓石、お墓があった方が良いと考えています。私は父を10歳で亡くしました。小さな頃は父がいない寂しさよりも、朝から晩まで働く母の苦労を心配する気持ちの方が大きかったのですが、親戚から父の人柄を聞き、父の繋がりから励ましの声をいただいたり、周囲から助けていただいたりすることで、父への感謝の気持ちも芽生えてきました。自分が家族を持って、歳を追うごとに父の気持ちを考えることも多くなり、法事がある度にお墓に手を合わせ「もっと頑張ろう!」と気が引き締まりました。思い起こせば人生の節目には必ず報告に行っていましたね。お墓は心の支えであり、絆の象徴だと思います。

最後に松江店の店長としてお客様へのお言葉をお願いします。

お墓を建てたくても生活環境でやむを得ず、合祀墓や永代供養が最良ということもあります。お墓の大切さを考えたうえで最適な供養の仕方を検討し、ご提案させていただきます。メモリーランド松江店では、それぞれのお客様のご要望に合う最善のご供養方法をご提案しておりますので、わからないことなどもお気軽にお問い合わせください。

 

編集後記

各店に取材をして感じたことは、地域によって墓石の形は様々ですが、供養を大切に考え、故人を想う気持ちに地域差は無いということ。簡素化至上主義になるのではなく、いま一度供養の大切さを家族で考えたいと思いました。

ページトップへ戻る